今日(8日)は、10時過ぎから明るくなり回復の兆しがみえてきた。観測データーをみると、まだ静岡では風が強めだが、河口湖ではそれほど強くない。麓では11時頃にも降雨があったが、これを繰り返しながら天気が良くなっていくものとみられる。正午現在、静岡県内には大雨警報、JR身延線の運転見合わせ、昼過ぎにかけて猛烈な降雨の恐れあり、富士山は雨のち曇りか霧とある。
明日(9日)からは、暑さが和らいで朝晩の気温も下がり、秋の気配を感じられそうだが、前日の雨の影響で霧や雲が発生し易い。
10日(土)は、高気圧圏内となり晴れる所が増える。乾燥した空気も流れ込むため、朝晩は涼しく昼間もカラッとしそう。
11日(日)になると南海上の前線が北上して、東日本の太平洋側から曇りや雨になり易い。
この見通しからすると、10日は今シーズン最後の登頂チャンスになりそうだ。
そにしても、宝永火口の崩落・落石は気になる。去る2日に起きたことが、7日のテレビ放映まで知らされなかったのか。ある登山関係者は「テレビで放送されるなんてまずい」と言っていたが、そういう問題ではない。それこそ目先の損得しか考えない、問題意識の欠如と言わざるを得ない。真実を迅速に伝え、未然に事故を防止することこそが最大の責務である。ナビゲーターにとって、残された期間は、あと2日間しかないが、そういうことを踏まえて対処して欲しい。その後、閉山しても6合目の山小屋は開店しているので、宝永火口から宝永山に登ることはあり得るので、厳重注意が必要である。
劣化した岩石は、雪解け水が土砂を巻き込んで流れ下る「スラッシュ雪崩」や風雨が強い時に崩落し易いので、悪天時や夜間に於けるプリンスルートの通行は禁止にすべきである。
21日(水)午前9時から、公開フィールドワーク「大沢崩れと扇状地を歩く」がある。「大沢崩れ・扇状地の体感」「日本最大級の砂防施設の仕組み」「砂防事業により、もたらされる効果」につて現地学習する予定である。その際に、崩落のメカニズムなどを学びたい。K.I
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