長田尾根登山路建設記念碑
今日は蕎麦の種蒔き、富士山を見上げると山頂付近は雲の流れが早くかなりの
強風が吹いている事が想像できた。台風15号は熱帯低気圧になったとの事だが
まだまだ安心はできない。
富士山測候所が厳冬期の観測に挑戦していた昭和初期に強力として協力していた
長田輝雄さん、やがて測候所員として採用された。映画のロケ隊が20m/sを超える
強風で小屋に避難していた時「富士山ではこれくらいはそよ風だよ」と言って笑わせ
そよ風のテルさんと異名を取ったそうだ。その長田さん、冬でも安全な登山道を作ろう
と富士山に登る度に八合目から上に石を少しずつ積んでいた。
昭和32年2月26日、長田さん自身が富士山へ登る途中、七合目付近で突風に体を
吹き飛ばされ岩に激突して殉職してしまった。
長田さんの死後、気象庁の職員らの募金で尾根伝いに登山道が整備され、幅1m
長さ1200mの道が開かれた。鉄柵や風除けも作られ冬の測候所員の交代には
欠かせないものとなった。
富士山測候所が閉じられた後も鉄柵は残っていたが数年前に撤去されてしまった。
現在は八合目に「長田尾根登山路建設記念碑」が立っているのみである。
すみません、御殿場ルートの話です。
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