昨年、左のような簡易気圧計を試行してみた。元々は、孫の自由研究にと思いついたものだが、小4の孫は興味を示さなかった。
登るほどに菓子袋などは膨らみ、ペットボトルなどは登山道を下る時に音をたてて萎む。
上の容器に水を注ぎ込んで、海抜ゼロ地点で右側のホース部に印をした。高度を増すとホース部の水位は上昇し、1合目で海抜1,000mと、測定時刻とか気温も記録した。富士宮口の旧料金所(現ゲート)を過ぎ、2合目(1,600m)に着く前に、90cm以上も上昇して溢れ出してしまった。このことからも何より精密な人体は、その影響を受け易いはずである。
高所ほど気圧が低くなり、低気圧の接近と同じことになる。台風などが近付くと脳に疾患のある患者が増え、手術も多くなるという。高血圧症や動脈瘤の人は要注意である。先日、指導センターに落し物として届けられた財布を駐在警察官が調べたところ、ニトロ薬が入っていたことがあった。このような持病のある人も単独登山は避けるべきであろう。
ヘリコプターやセスナ機も高山には弱い。3,000mを超えると難しいらしく、風向・風速とか気流の乱れに左右され易く、地表に安全に近寄れないことがしばしば起こる。また、風圧によって引き起こされる落石の危険性もあり得る。過日も7合目付近で何度もトライしたが、傷病者を引き上げられずに帰った。
昨年の開山前に、高山病について山岳医の講演があり、対処法とかを学んだ。そのメカニズムを知りたくて行ったが、まだ完全には解明されていない模様であった。医師の処方により、ダイアモックスという薬を身近な者が服用したところ、効果があったようである。 K.I
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