富士宮口から富士山を見上げる

8月11日（土）


世界遺産登録に向けて

今まで別々に実施されてきた富士山一斉清掃は今年の秋にユネスコ諮問機関の
国際記念物遺跡会議（イコモス）が現地調査に入る見通しのため、山静両県が足並みを
揃えて11日（土）に実施された。
清掃は富士山をいつまでも美しくする会富士宮登山口支部を中心にミス富士山、静岡県知事
富士宮市・富士市・御殿場市・裾野市の四市長、細野環境大臣、森本農水大臣政務官、小林議員、
藤本議員、四本県議、他の皆さんも参加して盛大に行われた。
長年の清掃活動や登山者のマナー向上で登山道のごみは年々減少している。
日ごろ、ごみ拾いをしながら下山する登山者も多く、集まるのはタバコの吸殻等の小さなごみが多い。
これからも登山者にごみを散らかさないよう、世界遺産登録に向けての取り組みをアピールしよう
という狙いもある。

今後の課題は風などで飛ばされて登山道から外れた所にあるごみ、素人による回収は危険で
難しいのでこれを何とかしたい。



富士山を世界遺産にパネル展

身障者用駐車スペースでは県による「富士山を世界遺産にパネル展」が行われた。
折角の企画、半日で撤収してしまうのはいかにも勿体無い。登山者にPRするため
には最低でも2週間、このマイカー規制中くらいは開催すれば良いのにと思う。
ただし、身障者用の駐車スペースはいただけない。
今年のナビゲーターの説明会でも自力で登山出来る身障者が身障者用駐車場を使う事が
話題になり車椅子が必要な人に使用を限定できないかという議論がなされた。
そんな現場の考えは完全に無視された形となり思いやりのないテント設置となってしまい至極残念。

8月10日（金）


○○シャジン

昨日、五合目に行ったら駐車場の石垣に咲いていたシャジン。シャジンは変種が
多いというという事で私には何というシャジンか特定出来ない。なので○○シャジン。
どなたかご教示いただければ幸いです。

11日の一斉清掃の日用に駐車場確保に出かけたのだが、１台のバスが中々動かない。
お客さんがまだ下りて来ず添乗員は夕食の時間に間に合わないとヤキモキ。
最近、団体登山が増えているように見えるがその登り方について何件かのクレームがあった。

よくあるのが小・中学生や高校生の団体。1人2人のガイドは付くのだが先生方は
登山に関しては素人、「遅れないように前の人に付いて行きなさい」と言うのかどうか
100人、200人の団体が間隔を開けずに歩くのですれ違う登山者はその一団が
通り過ぎるまで一歩も動けない事がある。ツアー登山も同様、30人位の団体が他の登山者の
ことは一切構わずに闊歩することもある。

もう三十年以上前の話だが私はＹＨのグループ（ＹＨＦＧ）に所属していた。
その時、県のＹＨ協会が主催でＹＨＦＧが主管する富士登山を行っていた。
全国から募集して毎年60人位の参加者があった。60人を7・8人ずつのグループに分け
それぞれにリーダー、サブリーダーを付けた。さらに、遅れた人・高山病に罹った人に
対応出来るように2・3人の遊軍を配置した。安全に登る事が第一の目的だが、 グループ毎に
ある程度の間隔を取って他の登山者の迷惑にならないようにすることも配慮したつもり。
当時20代の若造達に考えられた事が登山のプロや教育者と呼ばれる人たちにどうして
考えられないのかとちょっと疑問。

8月9日（木）


　　　一昨日の夕焼け

一昨日、日中は曇っていましたが夕方は富士山がくっきり見えていました。
富士山は明後日から３日間、曇りのち雨とか曇り一時雨の予報が出ています。
山頂の予想最低気温も2℃となっています。雨と寒さの対策をお願いします。

先日、山から下りて五合目でスパッツを外し靴を脱いでいる中年の女性を見かけた。
「レンタルなのでこのまま返せば良いのよ」との事で山用品のレンタルがある事を
初めて知った。
使用する数日前に宅配してくれてコンビニからでも返却出来るのだそうだ。
確かに便利だが靴も借り物というのはいかがなものだろう。もし、サイズが合わなかった
場合は大変な事になる。今までそんな事例はなかったのだろうか？

低山歩きから始めて徐々に山用品を揃えてそれから富士山というようになれば事故も
救助要請もグッと減るのにと思う。

8月8日


イラストマップ

五合目指導センターから、先日用意した500部の宝永遊歩道の略地図が
もう無くなってしまったとの連絡。そのまま増刷しようとしたら
①　トイレと山小屋はマークを使え
②　数字で書いた場所が分かりにくいので吹き出しを使った方が良い
③　雲海荘・宝永山荘の所には六合目の文字を入れろ
との提案があった。
私も少しずつ見やすい分かり易いものに出来たら良いなと思っているので
時間は掛かるが直してみた。

8/6、七合目で足が痙攣してしまい動けなくなったご婦人が救助を要請してきたそうだ。
昨日、スポーツ店前で会った友人夫妻、亭主の方が富士山へ登りたいと言って
ウエアを見に来たのだと言う。ところが、買ってきたばかりの血圧計が入ったレジ袋を持った
奥さん曰く「血圧を下げて身体を動かしてお腹を凹ませる方がウェアを買うより先と思うでしょ？」
何とも言いようがなく「手始めに宝永山でも歩いてみれば！」
富士山に登るためばかりでなく、毎日身体を動かした方が良いと分かってはいるのだが
いざとなると中々続かない。

8月7日（火）


bye-byeカモ

三島は農兵節にも唄われているようにきれいな湧水で梅花藻が有名。
富士宮もそれに負けない湧水があるので梅花藻もあるのではと浅間大社
脇を流れる神田川を覘いた。
流れが速くはっきりとは見えないが白い小さな 花がぼんやりと見える。
咲いてた！
以前、富士宮へ来た観光バスが梅花藻を見に三島へ行ってしまった。
富士宮でも見られるのに！そこへ上流からマガモが気持ちよさそうに流れに乗って行った。
bye-バイカモ！
梅花藻が咲いている事を知人に話すと「知らなかったの？」「よしま池でも
そこらの水路でも咲いてるよ！」との事、知らなかったのは私だけ？

新幹線の新富士駅始発の五合目行きの登山バスには浅間大社での参拝時間を
取っているものもあります。富士登山の途中で神田川の梅花藻を見るのも一興かと思います。

８月6日（月）


　宝永山の略地図

富士山の今日の天気予報は曇りか霧一時雨か雷雨です。
富士宮市内から富士山は見えていません。

「宝永山に行きたい」「宝永様歩道を歩きたい」というお客様が多いので
「宝永山の地図がないかと富士登山ナビゲータの方から再三要望されていました。
いろいろ探してみたのですが宝永山を扱ったものはなかなかありません。
あっても富士山の隅に小さく載ったものばかりばかりです。
そこで、自分で作ってみました。素人の下手な作りですが必要な方はプリントして
お使い下さい。なお、五合目の総合指導センターにも置いてあります。
コースタイムは個人差がありますので時間に余裕を持って計画して下さい。

8月5日（日）


富士山スカイラインから

先日、観光協会に来た自転車の二人連れ「富士山の五合目まで行きたいのですが・・・」
富士宮駅から五合目まで35km標高差は2300m以上ある。富士山スカイラインの
登山区間の分岐まで3時間ちょっとそこから五合目まで2時間弱、5時間くらいかかる
のではないかと話した。2人は4時間で行きたい、そこから徒歩で山頂を目指すという。
自転車ブームで表富士自転車登山競争大会が開かれるようになって自転車で五合目を
目指す人が増えている。

毎年4月の富士山スカイラインの登山区間が開通する前週に行われてきた表富士自転車
登山競争も年々参加者が増加していたのだが、時期が早過ぎ、雪崩の被害や道路の凍結で
中々予定通りに開催出来なかった。
今年は9月30日（日）に時期をずらして「キングオブヒルクライム富士山」としてリニューアル
距離も26.5kmに延長、標高差も1800mとなる。エントリーは8月31日（金）まで。
詳しくは下記URLからどうぞ。
http://venus.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=30980

8月4日（土）


久須志岳にある方位盤

今朝も肌を突き刺すような強い日差しです。長袖、長ズボンに帽子、サングラス、
日焼け止めなど日焼け対策もお願いします。熱中症にも充分ご注意下さい。

昨年のブログで○文社の地図のことを書いたが久須志岳の方位盤にも同じことが。
方位盤は久須志岳から時計周りに大日岳（朝日岳）・伊豆岳・成就岳とある。
ところが、表富士宮口登山組合等が出している「富士登山」のパンフレットには
成就岳・伊豆岳・朝日岳とある。どちらかが正しくどちらかが間違いなのだが
素人には調べる術はない。でも「富士登山」のパンフレットは地主である浅間大社
に残る文書を元に作ってあるのだそうだ。

8月3日（金）

　　　　　
日本最高峰「剣ヶ峰」での写真待ちの行列

昨日、2日付けの静岡新聞に山梨日日新聞記者の富士宮口ルポという記事が載った。
その中に『午後2時、登り始めるとすぐに軽装の登山者が目に付いた。ジーンズや
ハーフパンツ、Ｔシャツで山頂に向かっている。吉田口ならば6合目にある安全指導
センターで間違いなく呼び止められる。昨夏の救助要請は吉田口が１件に対し、
富士宮口が24件に上ったこともうなずける。』とあった。
まるで富士宮口が何もやっていないような書き方をされて腹がたった。
記者が登ったという午後2時には富士登山ナビゲーター3名、臨時派出所の警察官
が指導センターに勤務し登山案内をしていた。しかし、富士宮口では軽装登山者への指導は
あくまで注意喚起であり強制力はない。最終的には登山者本人に委ねている状況である。
人数が多い時など何人かの登山者に対応していると横をすり抜けられてしまう。
記事を読むと吉田口の安全指導センターは強制力があるようだが、どんな根拠で強制力
を持たせているのだろう。富士宮口の3倍近い登山者を何人で指導しているのだろう。
是非、教えを請いたいところである。

8月2日（木）


五合目に咲いたクルマユリ

クルマユリは葉が車輪のスポークの様に輪生する(写真右)のでその名が付いたそうだ。
富士宮口五合目のクルマユリが咲き始めると夏の最盛期、富士登山の最盛期を
迎えたなという感じがする。
そんな中を今日、富士宮市の親子富士登山が開催され市内の小学６年生の
親子48組が参加した。スタッフを含めると170数人が登って行ったそうだ。
朝は伊豆大島も遠望出来る良い天気だったので参加者の皆さんも素晴らしい
景色を眺めて無事に下りて来て欲しいと思う。
観光協会にも電話で子供を連れて登りたいが何歳から登れるか？とか
幼稚園の子を連れて行って大丈夫か？などという問い合わせがあり返事に困る。 基本的には
　夜間の登山は避ける。
　一泊二日で余裕を持って登る。
　頭痛や吐き気など高山病の症状が出たら直ぐに下山する。
事をお勧めします。