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富士宮口から富士山を見上げる

富士宮口から、登山情報をお届けします。

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2024/11/24(Sun)20:52

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大気圧の影響について

2016/09/05(Mon)09:05

昨年、左のような簡易気圧計を試行してみた。元々は、孫の自由研究にと思いついたものだが、小4の孫は興味を示さなかった。
 登るほどに菓子袋などは膨らみ、ペットボトルなどは登山道を下る時に音をたてて萎む。
 上の容器に水を注ぎ込んで、海抜ゼロ地点で右側のホース部に印をした。高度を増すとホース部の水位は上昇し、1合目で海抜1,000mと、測定時刻とか気温も記録した。富士宮口の旧料金所(現ゲート)を過ぎ、2合目(1,600m)に着く前に、90cm以上も上昇して溢れ出してしまった。このことからも何より精密な人体は、その影響を受け易いはずである。
 高所ほど気圧が低くなり、低気圧の接近と同じことになる。台風などが近付くと脳に疾患のある患者が増え、手術も多くなるという。高血圧症や動脈瘤の人は要注意である。先日、指導センターに落し物として届けられた財布を駐在警察官が調べたところ、ニトロ薬が入っていたことがあった。このような持病のある人も単独登山は避けるべきであろう。
 ヘリコプターやセスナ機も高山には弱い。3,000mを超えると難しいらしく、風向・風速とか気流の乱れに左右され易く、地表に安全に近寄れないことがしばしば起こる。また、風圧によって引き起こされる落石の危険性もあり得る。過日も7合目付近で何度もトライしたが、傷病者を引き上げられずに帰った。
 昨年の開山前に、高山病について山岳医の講演があり、対処法とかを学んだ。そのメカニズムを知りたくて行ったが、まだ完全には解明されていない模様であった。医師の処方により、ダイアモックスという薬を身近な者が服用したところ、効果があったようである。 K.I
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No.364|Comment(0)Trackback

偽山男

2016/09/05(Mon)06:05

ある日の夕暮れ時、一人の男性が事前に富士登山の事を聞きに来た。これから準備をして、富士山に登った後、穂高に登ると言う。所謂、弾丸登山である。ルート説明から始まり、夜間登山の危険性まで一通りのことを述べた後、山の話をした。ここから穂高に登るには松本から入り、沢渡(サワンド)からマイカー規制のこと、上高地は良いところ等など。
 小一時間ほどした頃、女性連れで先ほどの男がシャトルバスに乗るためにやってきた。その身なりを見ると様子がおかしい。ザックの上にはアルミシートを背負ったりしているが、どこかチグハグである。そのシートはどこで使うかと尋ねると、山小屋のそこら辺で使うと言う。要すれば、登山慣れしていないことが一目了然である。先ほどの上高地の話といい、本物の山男なら槍ヶ岳や穂高連峰に行くために名高い上高地を知らぬはずがない。少なくとも地図などから、それなりの下調べとか計画を立てて来ているはずである。
 その日は台風後の影響で、夜間から翌日にかけて天気は良いものの南西風強めの予報が出ていた。本当に山好きな人なら、こんな予報で弾丸登山などしない。朝早く暗いうちに歩き始めることはよくあるが、まだ前日の20時に水ヶ塚でのことである。この時期、富士山しか登らない俄か登山者が多い。非日常的なことで、失敗や忘れ物が多くあり、怪我や事故も多い。
 一方、指導センターとナビゲーターについて。指導などと言うが、山の経験が少ない通り一片のアドバイスでは説得力がない。天候の見通し・ルート説明・高山病予防など等、経験不足が直ぐに露呈してしまう。登山に限らず、失敗談を語れてこそ本物かも知れない。悪天時に於ける俄か登山者の装備不足とか弾丸登山者への説得等、それなりに気負って来ることもあってなかなか難しい。
 
   3:30  感度3,200で撮影              5:09  山頂 日の出時刻           5:11 五合目 日の出時刻
 
 8月までは、西日本の上空で高気圧の勢力が強く、台風は東日本から北日本を指向していた。9月に入って西日本の高気圧が弱まった影響もあり、台風12号は長崎に上陸し、山陰沿岸へと進み、今夜半には熱底に変わり弱まっていくものとみられる。東海上にある高気圧が頑張っているが、太平洋側も、晴れたり雨が降ったりの変わり易い空となりそう。
 静岡県には3:30現在で、大雨・洪水警報が出されている。午前は晴れ模様で午後は曇り、15か18時頃から雨とは麓の予想。山には8時頃から雲がかかり、13か14時前後から篠坂辺りで降雨か。南風で雲底予想高度が600~800mでは、上井出から篠坂辺りに雨雲がまとまりやすい。
  日本付近の大気の動きをみると、台風12号に流れ込む風は地表の影響を受ける。特に富士山周辺では、西側の南アルプス等により弱められるので雨は降っても風の作用は少ない。通常は進行方向東側の方がその影響を受け易いが、日本海の海水温が低いこともあって早めに熱低に変わるものとみられる。K.I
 
  富士山頂の日の出時刻 5:09
 五合目                5:11 (山体に遮られる時間は考慮していない)

No.361|Comment(0)Trackback

水ヶ塚駐車場、フジアザミが咲いています。9月4日。

2016/09/04(Sun)16:08

ここ水ヶ塚駐車場は、昨日の混雑とは打って変わり、静かな日曜日です。
登山者は、ぐっと減りました。
昼頃、一時雨が降りましたが、3時頃から再び晴れてきました。
駐車場に隣接する雪遊び広場にフジアザミが咲いています。
こちらにみえた際には、こちらにも目を向けてくださいね。
ys

No.367|Comment(0)Trackback

第一日曜日

2016/09/04(Sun)07:08

   
  4:50  ISO 3,200で撮影          5:30 朝焼け                        早くも7時にはこの状況
 
  早朝の水ヶ塚は、晴れで東寄りの微風。
  シャトルバスの始発は6時で、チケットの販売は5:40から91人上った。8台のバスが用意されたが、昨日とは大違いの乗車数。山頂に掛かる雲は、北東から回り込んでいるもので明らかに台風の影響とみられる。昨夜の降雨で地表が湿っているのでガスが発生しやすく、午後の予報は芳しくない。
  8時過ぎからバスは3台となり、他のバスは下って行った。天気予報を見てか登頂を目指さない登山者も多かったのでA4の地図とか宝永火口トレッキングガイドブックを渡し、外国人にはポストカードを渡すと喜ばれた。
  10時現在、山頂の気温は6.3°Cで日射あり、当初の予報より遅れているか。先程の中年男性4人はハイキング以下の格好。雨具も持たず、高所の富士山をなめている。甘くみないで6合目以上は登らないようにと伝えた。
  中国からの4人組には、通訳アプリを活用。チケット売り場から五合目のこと、天気予報と台風の影響が懸念されることなどを話した。
  
 12:40 直後に俄か雨            13:20 分岐点の気温              13:40 南麓地点から
 
 11時過ぎに、雨雲レーダーは南西部に集中豪雨を示していた。しばらくして、交代バスがびしょ濡れで上って来た。篠坂辺りは、凄い雨が降っていると伝えた。その後、12:50頃に水ヶ塚でも降雨があった。
 南南西の麓に雨跡はみられず、気温は30℃を超えていた。16:30過ぎには八合目以上が見えることもあったが、今夜も降りそう。
 今のところ、明日は曇り予報で、局地的に雲が発達する可能性を秘めている。台風によって高所では湿った南東風の影響を受け、雨雲も発達し易いため、天気の急変に注意が必要。積雲の雲底高度は600~1,000mと低いので、良くても1合目辺りから雲に覆われるとみられる。 K.I













No.366|Comment(0)Trackback

9月初めの週末(土)

2016/09/03(Sat)14:30

 
4:50  黎明                                        6:00    R469から                              6:20水ヶ塚入り口
  水ヶ塚は今シーズン最高の来場者数。西の1番線乗り場から東のトイレ付近まで長蛇の列。バスは8時までに920人、8:30では1,005人上った。5:45始発で7台が3巡目。後は定員に達し次第発車。天候は晴れ時々曇りで東南東の風5mほどか。東風の時は天気が下り坂で今夜は雨予報。大きな風の流れをみると、九州地方にある台風に向かって流れ込んでいるものとみられる。
 
6:50                                              6:55                                              10:50 
   始発から混雑しているので、登山者には手短にA5のルート図を手渡しまくる。10時前後からの軽装者には宝永火口のトレッキングガイドブックを渡し案内する。
  その後も続々と来るので、関係者用のスペースにも駐車し始めた。 
    
ふじあざみ                                   外来植物防止マット                 14:00
 帰路のゲート付近は22℃、下界は30数度で暑かった。
 予報サイトによっては、18~19時過ぎ頃から山頂辺りは雨模様だったが、19時過ぎでも山小屋の灯りがみえる。大気の動きは親父のように難しく、女心のように変わり易い。
 明日の予報は、曇り時々雨か霧で御来光も見られない確率が高く雲底も低い。登山者には都合の悪い雨も、動植物にとっては恵みの雨。命の水と思えばよい。   K.I

No.365|Comment(0)Trackback

登山日和の花金

2016/09/02(Fri)06:45


  
  4:00  ISO 3,200で撮影           5:20                                              5:40 村山浅間神社前

  
  6:20 中央部に水ヶ塚            6:40 早朝の様子              6:45 ストップ ザ 弾丸登山
  
   今朝方はどこから見ても快晴。緩やかに東の高気圧に覆われているが、午後は雲が発生し、夜8〜9時頃には発雷の可能性がある。今のところ無風も、間もなく南風が上って来る見込み。  
5合目から山頂を望む                 駿河湾方面                               天子山系にはクラウドストリート
 
  沖は霞んでいるので、伊豆の大島とか御前崎までは見えないが、この様な日のほうが安定している。ただ、6時過ぎの予報では湿った空気の影響で雲が広がりやすいとのこと。
  蛇足に、これが雨上がりの晩秋から冬ならば、東京スカイツリーとか総半島まで望むことが出来る。 
 9時現在、条件が良い割に登山者が少ない。ワンガリ・マータイさんならモッタイナイと言う。
 9:15 早くも雲が上って来た。積雲から霧になり、積乱雲(入道雲とか雷雲)に発達して夜には発雷の見込みあり。 
  
山頂方向                                     駿河湾方面                               送迎車が多い
11時前に、早くもこの状況。故に山は早朝から午前中という。
 正午前の登・下山者。
15:40 この後、雲がとれないので今夜は怪しい。

 明日(3日)は、はじめ晴れるが次第に雲が広がり、東の風で雨の降る所もありそう。雲底は2日よりも低めで1,200m弱か。台風12号はあっちへ行かず列島側へ。九州辺りにあっても高所では、その影響を受易くなるので早めに対処した方が無難。今のところ、4~8日の予報が悪そうなので、今期も登るチャンスはあと僅かになるか。 K.I

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富士山の登山指数 本日はA

2016/09/01(Thu)08:02

昨日は山頂の気温は6時で−0.6度(4時では–3.2度)。風速も標高3100m付近で15m以上という登山には適さない気象条件でした。
9月に入った本日の山頂の気温は6時で6度。登山指数はA。穏やかな1日になりそうです。
水ヶ塚から見える富士山も穏やかそうです。MK
 

No.362|Comment(0)Trackback

山小屋の住人は寝不足か

2016/09/01(Thu)06:10

先日、 弾丸で登り午前2時頃に山小屋に入ろうとした男女が住人とトラブルになった。
 このカップルが五合目に下山して、苦情を何処に持ち込むべきか問われた。
 御来光を頂上で迎えようとする登山者は、9合目辺りで1時半頃に起床するとか。
  山小屋の消灯時間が19〜21時とすれば、従事者は寝不足気味になり、宿泊も食事もしない弾丸組には対応しきれなくなる。
  夜間歩行の危険性・寝不足による高山病など等、このことからも弾丸登山は避けるべきである。特に悪天下の登山は危険性を増すことになる。
9/1  6時 頭を雲の上に出し~♪
 雲は西から東に移動している。刻々と変化しているので、全容を現した後、山頂にかかったが、この様な日はこの後、風も弱くなり登山に適している。高気圧に覆われているため南風が吹く。HNKの予報は、晴れ時々曇りで俄か雨の可能性なしとか。平地では熱中症の厳重警戒が出ている。明後日(3日)辺りまで良さそうだが、沖縄付近に熱底があるので4日(日)頃からその影響が出始めるかも知れない。 

  8:50                                           10:20 駿河湾方面              10:30

11:30                           17:30                            18:10
 
 まだこの時期の雲底は中腹。20時現在、富士おろしと呼ばれる山風から陸風(北風)が吹いていて、麓から山小屋の灯りが山頂まで良く見える。明日(2日)の予報は、晴れのち曇りか霧。雨雲予想では、夜この時間帯に発雷がありそう。
 沖縄辺りでは、熱底から台風12号に変わった。御殿場口では閉山した模様。

 100の激励より1の納得 と、テレビ番組で言っていた。 K.I


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山小屋情報

2016/08/31(Wed)10:36

①五合目    11/9 まで
②六           10/17
③新七        9/12
④元七        9/12
⑤八            9/11
⑥九            9/11
⑦九合五勺 9/12
⑧頂上        9/12
⑨浅間大社 9/10
⑩衛生センター9/6
   指導センター9/10
☆マイカー規制9/11昼12:00解除
 今年の山小屋は、どこも遅くまで開店している。例年では、早いところで8/25頃〜末とか9月初めに閉じてしまう。ツアーの貸切り予約も多くあるので、宿泊する場合は事前予約を。また、弾丸登山で山小屋に立ち寄る事は迷惑になるので避けたい。
  秋めくほどにガスに覆われる日が少なくなり、上の方から紅葉し始めてキノコの季節でもある。K.I
 8/31:10時  南西の強風が窺える。

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出戻り台風後

2016/08/30(Tue)11:21

8月29日(月)18:30

 11時現在、富士南麓は小雨で、ほぼ無風状態。雨雲予想をみると16時頃から良くなりそう。
 台風後の天気概況は、高気圧に覆われて晴れる日が多くなり、気温も上がるため、残暑が厳しくなりそう。紫外線対策や熱中症対策を忘れずに。これは平地でのことで、高所では台風が去っても等圧線の間隔が狭いことから、明日(31日)は晴れ間が多いものの南西風が強そう。オホーツク海高気圧が張り出すが、午前中位まで寒気が残ることから、北日本を中心に秋の気配が感じられ、9/1~9/3は良さそう。一方、週末から週明けにかけて再び熱帯低気圧が北上してくる見込みで、今後の情報に注意が必要とある。    ・・・・このことについて、現地で検証してみたい。 
 13時の水ヶ塚は開店休業状態、東微風で小雨にもなった。
   駐車は20台ほど、シャトルバスは乗客0でも下山者がいるので上った。  
 14時  バスには4人、6.5合辺りまで一瞬見えたが直ぐガスに覆われた。台風の影響により、御殿場行きの路線バスは運休とのこと。
  上空の西風は、西に位置する高気圧から東の台風に向かって吹き込んでいるものとみられる。K.I

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